SIMフリー端末とデュアルスタンバイモード

総務省の指導により、極端な安売りはなくなった。MNPによる高額なキャッシュバックは、長期ユーザー程、恩恵を受けることがなく、短期ユーザー程、恩恵を受けることができた。そこで、転売屋が多数の端末を契約し、中古市場に端末を売却し、利益となした。そこに目をつけたのが総務省である。この現状は明らかに不公平であると。総務省が描いた未来図は、MVNO(格安SIM)を活性化させ、大手3社の競争を活性化させ、料金の値下げを狙ったものだ。また、その1つとして、ライトユーザー向けの月5000円程度の料金プランを作るように促した。しかし、このプランの恩恵を受けるユーザーは全体の1割にも満たず、ほとんどのユーザーは恩恵を受けていない。さらに、過度なキャッシュバックの廃止の上、端末購入の割引にも厳しい目が入るようになってしまったため、ほとんどのユーザーは、携帯購入時の端末割引が減少し、結果的に、料金が以前より高くなっている。正直本末転倒である。ただ、この状況から、SIMフリー端末が以前より注目されるようになったこと。そして、MVNO(格安SIM)が急速に発展している。ここは総務省が描いた未来図通りである。

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MVNO(格安SIM)のメリット・デメリット

大手3社の料金と比較すると、かなり安い。この料金設定をできる最大の理由は、自社で設備を持たないことだ。つまり、大手3社から回線の一部を間借りして運用をしている。そのため、回線自体のスピードは遅い。また大手3社のような、ファミ割など、家族間での通話やパケットが優遇されることがない。これは、ものすごく簡単に言えば、個人情報を登録し、リンクさせるようなシステムを作るには、莫大な費用がかかるからだ。今の状態で、ここに投資をしてしまうと、最大のメリットである、格安な料金というメリットが失われかねない。だからこそ、今は大手3社のような家族施策がないのだ。また、大手3社のような時間無制限のカケホーダイプランも数少ない。あったとしても、専用のアプリをダウンロードし、そのアプリを通して、電話をするという形だ。また、大手3社のように、全国津々浦々店舗を構えているわけではなく、店舗数が少なく、実店舗に行けるユーザーはいいかもしれないが、それ以外のユーザーは、電話サポートを利用するか、自分で対処するしかない。つまり、サポート体制が、大手3社に比べると弱く、そこも、大手3社からの乗り換えを阻むきっかけとなってしまっている。本来、MVNO(格安SIM)は、「電話もネットもあまりしないけど、スマホを持ちたい」という人にはかなりオススメだ。しかし、現状のサービスを考えると、スマホ初心者にはハードルが高く、どちらかといえば、玄人向けになってしまっている。なぜなら、端末選びから、料金プラン選び、また、本体の設定など、普段大手3社の店舗では当たり前のようなサービスを自分自身で行わないといけない。だからこそハードルが高い。ただ、このMVNO(格安SIM)を上手く利用することで、大手3社のメリット、MVNO(格安SIM)のメリットをうけることができる。それがデュアルスタンバイモードに対応したSIMフリー機だ。

デュアルスタンバイモード対応のSIMフリー機

以前に比べると、SIMフリー機が知られるようになっている。iPhoneもApple Storeなどで販売することができる。また以前に比べると、SIMフリー機の対応電波周波数も多くなっており、国内で利用がしやすくなっている。値段はピンからキリまであり、安いものは2万円程度から高いものまでは10万円を超えてくる。ちなみに、国内で発売されている端末はシングルSIM対応で、SIMカードスロットが一つしかない。しかし、デュアルSIM対応している端末はSIMカードスロットが2つある。日本国内では考えにくいが、海外だと、その地域によって電波状況が大きく異なる。そのため、ある地域では3Gに対応しているが、ある地域では2Gしか対応していないなど、住んでいるところと仕事しているところで、全く電波状況が異なるなんてことがある。デュアルSIMは、その地域に合わせたSIMカードを2枚いれて、地域に合わせて、SIMカードを切り替えながら使用する。この時、切り替えたもう一方のSIMカードを、また切り替えないと利用することができないが、デュアルスタンバイに対応している端末だと、切り替えなくても、2つSIMカードを同時に使用することができる。ここが最大のメリットだ。日本国内でこの恩恵を最大に生かすためには、デュアルスタンバイSIMフリー機に、一つ目は「カケーホダイプラン(ガラケー版)を契約してある大手3社のSIM」、二つ目は、「大容量のパケットプランを契約してあるMVNO(格安SIM)」をいれることだ。これで、月額5000円いかず、電話をカケホーダイで楽しめ、気軽にインターネットもできる。現状様々なSIMフリー機がある中で、デュアルスタンバイモードに対応しているオススメ機種を紹介したい。

 

1 ZenFone3(ASUS)

背面にガラス素材を採用し、高級感が非常に高く、やUSB Type-Cを採用や、CPUはSnapdragon 625を採用することで、必要十分なスペックを持っている。ただし海外版に比べるとちょっと割高になっていしまうが、日本国内では4万円ちょっとで購入することができる。iPhoneのSIMフリー機と比べると半額程度で購入ができる、。また、ドコモのFOMAプラスエリアやプラチナバンドに完全対応している。

 

2 Xperia X Performance(SONY)

国内では、Xperia XZが発売され、型落ちの機種となってしまったが、値段が下がり、かなりオススメの機種である。性能は、ハイスペックモデルである、Xperia XZと遜色ない。また、国内版と同様に、ドコモのFOMAプラスエリアやプラチナバンドに完全対応している。

 

今回は、筆者が特にお気に入りの2つを紹介した。性能的にも、デザイン的にも、値段的にも満足の機種である。さらに筆者はドコモユーザーなので、ドコモの周波数に完全に対応していることが嬉しい。ここで注意してほしいのが上記2種はauの周波数に対応していない。つまり電話ができない。逆にドコモユーザーが優遇されているように感じるかもしれないが、MVNO(格安SIM)の各社の大半はドコモの回線を間借りしている。つまり、メーカーも日本国内向けに端末を用意する場合、必然的にドコモの電波周波数に対応してくるのである。MVNO(格安SIM)の登場で、ユーザーの選択肢が広がった。しかし、上手く活用できているユーザーは一握りしかいない。そのため、まず総務省に期待したいのは、ユーザーのサポート体制の強化である。選択肢が活性化することで、より競争が活性化し、ユーザーにとって恩恵を受ける日がくると信じたい。

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