Apple PayとiPhone7

iPhoneがようやくSuicaに対応した。待ち望んでいたユーザーも多いのではなかろうか。厳密に言えば、Apple PayがSuicaに対応したのである。もともと筆者はiPhone7に機種変更する予定がなかったのだが、おサイフケータイユーザーとしては見逃せなかった。Apple Payが開始して約1ヶ月経過したので、その使用感をまとめてみたいと思う。

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Apple Payの使用感

今回は、Suicaについてふれたいと思う。特に、Suicaが最も使われる改札においては、かなり認識精度が高い。SuicaのベースとなっているFeliCaチップは本来、改札通過時にわざわざ改札をタッチする必要はない。改札のタッチ部分の4cm以内に近づければ認識するようになっている。ただJRなど鉄道会社が改札での通過をスムーズにできるように「しっかりタッチ」を推奨しているだけである。筆者自身での体感だが、改札通過時に、4cm以上離した状態でも、しっかり認識してくれる。これは、iPhone7は電波法において「誘導式読み書き通信設備」に該当することからも考えられる。誘導式読み書き通信設備とは「設備から3mの距離における電界強度が500μv/m以上だと、総務大臣から個別に許可を取る、または「型式指定」を受けなければ使えない」と電波法と電波法施行規則で規定されている。今回、iPhone7は、「型式指定」を受け、本体背面の部分に、「総務省指定 MIC/KS」を表記している。しかし、同じくFeliCaを搭載していて、Suicaが使えるAndroidスマートフォンに同じような表記はない。これは、電界強度が基準値以下の「微弱無線設備」になるよう設計しているからである。つまり、誘導式読み書き通信設備ではあるが、電界強度を個別許可が必要な基準値以下になるように微弱に設定しているため、総務省の許可が必要ないということである。つまり、iPhone7に搭載されているFeliCaの電界強度は、Androidスマートフォンより強い。このことからも、改札の認識に影響していると考えられる。ただし、ローソンやファミリーマートなど小売店では、その店で採用している端末によって認識の精度が変わる。特に、ローソンでは、Suicaを含めたApple Payが使いづらい。特にApple Payを初めて使う時は苦労するだろう。普段、小売店では、SuicaとIDを利用しているが、特に不満はない。

 

スマートウォッチとおサイフケータイ

iPhoneがApple Payに対応する以前、iPhoneでおサイフケータイの機能を使えるスマートウォッチがあった。それは、ソニーのwena wristである。AppleWatchや他のスマートウォッチと異なり、時計本体の部分は従来の時計と同様の構造であるが、バンド部分にスマートウオッチの電子回路が組み込んである。また、このバンドの部分にFeliCaが搭載されている。ただ、wena wristが対応している電子決済の種類とApple Payが対応している電子決済の種類が異なる。最大の違いはSuicaである。wena wristはSuicaに対応していない。しかし、Apple Payが対応していない楽天Edyには対応している。また、AppleWatch series2がApple Payに対応したことで、Suicaの需要を考えれば、同じスマートウォッチで電子決済をするなら、AppleWatchのほうが利便性が高い。wena wristがSuicaに対応していない理由は、ベースとなっているおサイフケータイリンクスというソフトがSuicaに対応していないからだ。尚更、今回iPhoneがSuicaに対応したことで、おサイフケータイリンクスがSuicaに対応する可能性も低くなった。

 

iPhoneとAndroidスマートフォン、それぞれがSuicaに対応した。仕様は違えど、使用感は似ている。ただ、iPhoneのSuicaは、iPhone自身、電源がきれてしまうとSuicaをはじめとするApple Payが使えなくなってしまう。ここが最大のデメリットだ。今後、Apple Payに対応していない、楽天Edyやnanacoなど、どういう対応をしてくるのか楽しみである。iPhoneが電子決済に対応したことで、より電子決済市場が活発化し、サービスが増えることで、我々の生活の利便性が高くなることを期待する。

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